- 1億人の英文法を買おうかどうか迷っている人
- 1億人の英文法を買うのに他の人の感想を参考にしたい人
- どのような人が使うのに向いているのか知りたい人
このような方に読んでいただきたい記事になっています
1億人の英文法はどんな本?
タイトルにもある通りもちろん文法書です。
でも文法書と言っても文法の問題集や資格試験を通るための文法などの種類がありますが、この本は
『話すための英文法』=英文の成り立ち、文構造、不定詞などを解説している本です。
日本人は英語を話すのが苦手という欠点を克服しようと書かれた参考書です。
だからと言って英文法を無視しているというわけではなく、文を作るための法則、実際に使うために役に立つ例文、なぜこういう文になるのかを詳しく説明している参考書です。
作者
大西泰斗
筑波大学院文芸言語研究科博士課程修了。英語学専攻。その後オックスフォード大学言語研究所客員研究員を経て、現在東洋学園大学教授。
NHKの語学番組を担当していたり、他にも「ネイティブスピーカーの英文法」、「大西泰斗のイメージ英文法」など多数の本を出版している言語学の第一人者。
ポール・マクベイ
オックスフォード大学MAを取得後イギリス、オーストラリア、スペインで語学教育に携わる。現在は麗澤大学教授
現在英語を教えていますが、大学時代はフランス語、スペイン語を専攻していたバイリンガル。
1億人の英文法が従来の文法参考書とは違う理由
- 逆引きではない
- 文の形を学ぶだけではない
- イラストが多く実用に役立つ例文紹介
- なぜこういう文になるのかという疑問に答えている
順番に説明をしていきます
逆引きではない
今までの文法書は、英語の問題を解いている時「わからない文法が出てきたとき」「まだあまり詳しく理解していない分野がある」という場合に逆引きをします。
つまり、わからないことがあった時に参考書を開け、その分野の説明を読む形でした。
しかし、1億人の英文法は、最初から読むことを基本としている!
英語を最大限に理解するために章を企てていて、前の章の内容が基本となって展開していることがあるからです。
文の形を学ぶだけではない
普通の参考書では、「形式主語」、「不定詞」「使役動詞」など名前を紹介して、その使い方を解説するというものがほとんどだった。
しかし、形のみを学んだからといって実戦では使えないです。
英語の文は全て心を起点として作られている
そのため、形だけ覚えても仕方がないんです。どういう気持ちでこの文が作られているのか、それを理解しなければ話せる英語にたどり着けません
イラストが多く実用的な例文
この参考書は初めから読むことを想定されているので、読者に飽きさせない工夫がされています。
その1つがイラストの多さです。
イラストが多く、理解がより深まっていきます。
ただの熟語を説明している場所であっても、イラストを通して「なぜそういう意味になるのか」わかるように説明してくれています。
そして、今までの文法の本では、あまり実用的な例文はありませんでした。
例えば、When my father came back my home, I was taking a shower.
私の父が帰ってきたとき、シャワーを浴びていたところです!
父が帰ってくる時間は変わるし、私もシャワーを浴びる時間が毎日違うとなると、こんな状態何百回に1回ぐらいしかおきないですよね。
こんな例文ではなく、My brother is at the bowling alley.(私の弟はボウリング場にいる!)
のような実用的な英文が採用されています。
あくまで、海外に行った時日常に使う会話を想定しています
学習者の「なぜ」に答える
今までの文法書では、どうしてこんな現象が起こるのか、それが説明されていませんでした。
例えば否定文は、「主語の前に出ることがある」とだけ説明されて、なぜかが説明されませんでした。
それがこの本では「なぜ否定文が前に出るのか」など学習者の「なぜ」に答える作りをしています
個人的感想
個人的に、まず読み始めの第0章から大きな学びを感じました!
第0章の文構造に沿って、全ての英語の構文が成り立っていることを理解したんです!
少し紹介
英文法は4つの島からできている!
- 基本文型
- 修飾方向
- 配置転換
- 時表現
基本文型
他動型ー主語と動詞とその目的語(I like an apple.)
自動型ー主語と動詞とその他(I live in Osaka.)
説明型ー主語と動詞と説明
授与型ー主語と動詞と人ともの
修飾方向
修飾方向は、前からと後ろからの2つしかない。
置かれる場所によって、機能が異なる。
配置転換
これはわかりやすいですね。
疑問文、感嘆文などの感情を文に乗せるために配置を変えます!
時表現
これは時制のことですね。文章は時系列ででき、現世は時系列で物事が進んでいます。
時間の表現はたくさんあります
ブログ内であまり詳しい本の内容までを説明できないことをご了承ください
個人の意見
個人的にこの本は買うべきだ!と思いました。
こんなに本のはじめを読んで興味をそそられたことはありませんでした!しかもイラストが多くて、役に立つコラムもたくさんあって、読み応えのある参考書でした
チャプター0を考慮して、チャプター1が作られ、その内容を元にチャプター2が作られていると実感じ、読み進めていくにつれて、1つ1つの島について詳しくなれました!
この本を通して一段英語を身近に感じられました。ありがとうございました。そして、私はこの本をたくさんの人に読んでほしいです!(英語学習者の身からの意見)
コラムの重要性
この本ではコラムは本の半分ぐらいを占めるかもしれません
それくらい重要なポイントです!
コラムの内容は、Heart, Light, Election, Conversation, Position, Vovabulary, Typical Mistakesの7つで、それぞれに重要度があります。
重要度は1〜3に分かれていて、3が一番重要です
カテゴリー | 内容 | 重要度(1〜3) |
Heart | ネイティブの心の動きを説明するコラム | |
Light | さらに詳しい使い方を説明するコラム | |
Election | 理屈で文法を割り切りたい方向けのコラムで特殊 | |
Conversation | 会話へのヒントを書いたコラム | |
Position | 文の要素の配列の仕方を詳しくまとめたコラム | |
Vocabulary | 語彙を増やすためのコラム | |
Typical Mistakes | よくある間違いを示したコラム |
例えばHeartの場合だと、ネイティブは怒ると、be動詞は省略するようになる。なぜなら、言いたいことだけを伝える。気持ちを早く伝えたい=be動詞は無駄
こんな感じで、コラムが文法書のあちこちにあります。全てを読む必要はありませんが、少なくとも星3つのところは読んどいた方が良いですね
どんな人がこの本を買うべきなのか?
最後にどんな人がこの本を買うべきなのかを話したいと思います。
英語の文法のことを全く知らない人か、基礎は一通り学習した人
この2つのタイプの人にこの本はオススメです。
なぜなら、全く文法の知識がなくて、今から勉強するという人はどういう風に英語の文章が成り立っているのか理解が早いと思います。そして、どういうイメージで文を構成しているのか、どこからが説明になっているとか本当にわかりやすいのでオススメできます。
一通り学習した人についても、より深い知識を得ることができます。
例えば、さっきの例の授与型は、普通の文法書のSVOOのことだ!とすぐに気づきます。
つまり、SVOOは授与型であって、自動型や他動型とはまた別のものなんだと気付かされるきっかけになります。
逆に、少ししか学んでいない人は、違う本ではSVOO、この本では授与型と何がなんだかわからない状態になるかもしれません。
それを避けるためにこの本をあえて買うのは避けましょう。
気になった人はここから探すことができます↓
以上でレビュー、感想を終わります。疲れたのでおやすみなさい…