では、TOEIC金の熟語は実際にやる価値がある教材なのか?
金の熟語とは?
『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金の熟語』は、TOEIC対策に特化した熟語集で、金のフレーズシリーズの一部です。著者はTEX加藤氏で、彼は他にも『TOEIC文法特急』や『TOEIC文法問題1000問』など、数々のTOEICベストセラーを記録しています。金の熟語は、TOEIC試験でよく出題される熟語を厳選して解説しており、効率よく熟語を覚えるために構成されています。
熟語は単語の組み合わせで、TOEICでは文脈に沿った熟語の理解が必要不可欠です。金の熟語は、そうした文脈で使用される熟語を集約し、解説を加え読者にわかりやすく覚えやすいよう単語帳が作られています
単語と熟語はセットで勉強するべき?
よく言われるのが、「まず単語!単語を勉強すれば点数は上がる!」。皆さんもよく言われませんか?
もちろん単語力を高めることは非常に大切です。しかし、単語だけでは不十分なことがあります。例えば、いくら単語を知っていても、熟語としての使い方を知らなければ、その意味を瞬時に理解できません。
もちろん単語を覚えれば、おのずと読める文章の幅が広くなるので、点数アップにつながりますが、それでも補えない部分があります。それが、熟語です!
新しい単語を覚えたとしましょう。でも、その使われ方を知らなければ、意味がスッと出てきません。つまり、時間勝負であるTOEICでは、その出てこない時間は無駄であると言えます。
TOEICの文章の中で、熟語になっている部分は結構あります。それを見逃していると高得点は狙えません!しっかり単語の隙間を埋めていきましょう。
コラム
”Cannot help doing”
この熟語知っていますか?
この熟語を知っていますか?単語としては「cannot」「help」「doing」それぞれ簡単なものですが、熟語としての意味は「〜せずにはいられない」です。もしこの意味を知らなかったら、「〜することを助けられない」と訳してしまうことになり、文章読解で意味が繋がらなくて混乱を招いてしまいます。
これが急に文章の中に出てくると「え?」戸惑ってしまいませんか?
金の熟語を使う理由
- TOEICで頻出する熟語を網羅的に学びたい人
- Part 5やPart 6の文法問題でスコアをもう一段階上げたい人
- 熟語が瞬時に思い出せず、試験で無駄な時間を使ってしまう人
このような人は、金の熟語を買って勉強した方が良いです。
価格も他のTOEICの単語集と比べても比較的安い方ですね(特急系は)
金の熟語のレベル
金の熟語のレベルはどれくらいなのでしょうか?
TOEIC点数 | 学習するべきか? | |
初級者 | 200〜500未満 | × |
中級者 | 500〜800未満 | ◯ |
上級者 | 800〜990まで | × |
学習してほしい対象の方は、中級者(TOEICが500〜800点)の人です。ある程度単語は勉強してきたが、熟語がおろそかになってしまっているという人にオススメの本です。
初級者
単語をまずたくさん覚えることから初めてください。単語をある程度覚えた後で、その隙間を埋めるために熟語です!TOEIC500点以内という方は、銀のフレーズで学ぶことをオススメします。
上級者
上級者の方は、基礎的な熟語は学習していると思います。(大学入試程度)金の熟語も同じようなレベルですので、わざわざ買って勉強しなくても良いのではないかと思います。
それより、もう少し上級の単語 ”上級単語特急 黒のフレーズ”を勉強することをオススメします。
金の熟語の取り組み方
step
1毎日100熟語をザッピング
最初の段階では、仕分けだけですので、単語をしっかり覚えるという認識は持たなくて良いです。とにかく、「この単語はわかる」「これはわからない」の区別をつけることが大事です!
大事なのは、単語に迷いやすい場合や意味がわからない場合に、即座に「わからない」に分類することです。迷ったり、イメージが湧かない場合は、ためらわずに「わからない」に分類し、次の単語に進むことが大切です。
1つの単語の仕分けが5秒で終わるとして毎日100単語ですから、1日経ったの5ふんで終わります。(極論ですけど…)
step
2分からない単語を覚える
- 初めの1〜2周目
- 20秒程度の覚えようとする
- 3周目以降
- 何度も間違ってしまう単語は、5回程度紙に殴り書きする
- 書きと読みで単語を頭に記憶させる
- 3回目からは、わからない単語は書いて覚える
3周目に入って「まだ何度も間違ってしまうな〜」と感じるものは、紙に5回ぐらい書きましょう。殴り書きでも書きと読みで頭に単語が入ってくると思います。正確な意味でなくても、どういう意味なのかイメージし、頭の中で映像が浮かべばOKです。
金の熟語は、金のフレーズと違い予備的な存在です。金の熟語と金のフレーズを1:3くらいの割合で勉強するのがいいです。基本金のフレーズは毎日するとして、金の熟語はペースを落として2〜3日に1回のレベルで十分です。
時間がない方の金の熟語の取り組み方
時間が多く取れないという社会人の方や、次のTOEICまで2ヶ月を切っていて、まだ単語もまだまだやらないといけないし熟語まで網羅している余裕がないという方も多いと思います。
その場合、まずは単語学習を優先することをおすすめします。熟語まで手が回らないという方は、熟語を「しっかり覚えよう」とするのではなく、ざっと目を通す程度で大丈夫です。試験に出そうな熟語の形を知っておくだけでも、文章を読む際にスムーズになることがあります。
1日15分でも短時間でいいので時間を確保しましょう。例えば、2日に1回でもいいので、少しずつ熟語に触れる習慣を作ると無理なく取り組めます。あくまで、単語学習をメインに進めつつ、余裕があるときに軽く熟語に目を通す感覚で取り組むのが理想です。
もし、文法や単語のレベルがまだまだと感じている方は、そちらを優先して勉強することが大切です。熟語に無理に時間を割く必要はありません。まずは単語と文法で土台を固め、時間に余裕ができた時に熟語の学習に取り組むと良いでしょう。現在はこのレベルで「熟語に時間を割いている余裕はない」という人は、こちらの記事で紹介している勉強スケジュールや勉強法を参考に取り組んでみてください。
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まとめ
教材名 | TOEIC L&R TEST 出る単特急 金の熟語 |
総合評価 | (全員にとっていい教材ではないから) |
レベル | 普通(大学入試程度) |
対象者 | TOEIC 500点以上800点未満の中級者 |
勉強順番 | 金のフレーズで鍛える→熟語 |
役割 | 単語学習の補助 |
値段 | 869円 |